ドッグアドバイザー、遠藤ユキオです。
現代では多くの人が犬を室内で飼っています。
犬と家の中で共同生活しているとやはり気になってくるのが寝る場所ですよね。
特に決めずに犬の好きにさせている人もいますが、出来れば寝る場所は決めておいたほうがいいです。
人間は毎日自分の部屋のベッドで寝ることで安心しますし、これは犬も同様です。
今回はそんな犬の寝る場所のおすすめと、決められた場所で犬を寝させるコツを紹介していきたいと思います。
犬の寝る場所は人と一緒でもいいの?
犬の寝る場所と言ってもいくつかあるのですが、その内の一つに人と一緒のベッドで寝る、というものがあります。
寝るという時間は動物にとってもっとも無防備な状態です。
一緒に寝れるということは飼い主と犬がお互い心を許しあっている良い状態だと言えます。
しかし、そんな一緒に寝るという行為にもメリットとデメリットがあります。
一緒に寝るメリット
飼い主と犬が一緒に寝るメリットはお互いにリラックス効果、安眠効果があることです。
飼い主はかわいい愛犬を抱いて寝ることで癒されますし、犬は大好きな飼い主に抱かれて安心して眠ることができます。
一緒に寝ることで信頼関係もより深まることでしょう。
また、犬は人よりも体温が高いため、寒い日は一緒に寝るとあったかいというメリットもあります。
一緒に寝るデメリット
犬と一緒に寝ることを憧れていた人には残念かもしれませんが、飼い主と犬が一緒に寝ることはデメリットも多いです。
まず一つ目はケガの危険性です。
寝返りを打つだけでも、犬の体を圧迫して押しつぶしてしまう可能性があります。
特に小型犬は非常に危険ですし、たとえ相手が大型犬であっても無意識のうちに苦しめてしまうかもしれません。
二つ目は感染症のおそれです。
寝ているうちに犬の牙が刺さったり、肛門に触れたりして感染症に陥る可能性があります。
普段は特に気にするようなことでなくても、睡眠中という無意識の状態だと気を付ける必要があります。
三つ目は分離不安症です。
分離不安症とは犬に過剰な愛情を注ぎ過ぎた際などに起きる症状です。
症状が酷くなると、留守番などで飼い主がいなくなった時、犬が孤独に耐えられなくなり、無駄吠えや家具の破壊などのさまざまな迷惑行動を起こす危険性があります。
犬を愛し、可愛がるのは飼い主として当然のことですが、それも行き過ぎると害になります。
かわいそうと思うかもしれませんが、犬のためにもある程度孤独に慣れさせた方がいいです。
分離不安についてはこちらの留守番の記事で詳しく説明しているので参考にしてください。
以上のようなデメリットがあるので、僕は飼い主と犬が一緒に寝るのはおすすめしません。
あくまで僕個人の意見ですし、一般的に飼い主と犬が一緒に寝ることが禁止行為とされているわけではありません。
なので、どうしても一緒に寝たい!という人はデメリットをよく理解し、気を付けておこなってください。
犬の寝る場所のおすすめ
僕がおすすめしている犬の寝る場所は、ケージ、サークル、クレートなどの室内に設置できる犬小屋です。
(ケージ、サークル、クレートの説明はこちらの専門用語集をご覧ください)
その中でも特におすすめなのがクレートです。
クレートの中なら、夜中の誰も見ていない時の犬の勝手な行動を防げますし、クレートトレーニングの一環にもなります。
でも犬を狭い場所に押し込むなんてかわいそう、と思うかもしれませんが大丈夫です。
本来、動物とは狭い場所のほうが落ち着くことができ、それは犬も同様です。
むしろ、身を守るものがない開けた空間のほうが安心して眠ることができないのです。
犬の寝る場所を一つに決めて慣れさせるコツ
犬の寝る場所を一つに慣れさせるコツはハウスの訓練と共通するところが多いです。
ハウスの訓練はこちらの記事で紹介してますので参考にしてください。
夜寝る時にハウスをさせればいいのですが、環境作りも大切です。
まず、寝る場所は人が通らないところ、離れたところ、静かなところにしましょう。
犬は人よりもはるかに音や気配に敏感です。
物音や人の気配がするところでは落ち着いて寝れません。
クレートで寝させる場合は、部屋の隅や机の下などに設置するのもおすすめです。
また、クレートの上に毛布を被せると音や光を遮られるのでより眠りやすくなります。
もう一つは気温や湿度の管理です。
冬の寒い日は寝る場所に厚い毛布を敷いてあげたり、快適に眠れるようにしてあげましょう。
温度と湿度が急激に上がる夏は熱中症になる可能性があるので、特に気を付ける必要があります。
状況に応じてエアコンをつけて環境を整えてあげましょう。
まとめ
犬の寝る場所は一つに決めてあげた方が犬も安心して寝ることができます。
僕個人の意見になりますが、クレートで寝れるようにしつけるのがおすすめです。
慣れさえすれば狭い場所なので犬も落ち着けますし、クレートに慣らしておけば長距離移動や緊急時に役立ちますからね。
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遠藤ユキオでした。