犬おすわり





ドッグアドバイザー、遠藤ユキオです。




今回は犬のしつけの基本中の基本であるおすわりについて解説していきます。



犬におすわりをしつける必要性と意味





おすわりとは、犬が深く腰を落として動かない状態のことです。




ほとんどの犬の訓練はおすわりを起点に始まるため、非常に重要なしつけと言えます。




「待て」や「伏せ」のようなコマンド(声による指示)もおすわりの姿勢からつながります。




また、おすわりは咄嗟に犬の動きを止めるという使い方もできます。




犬が興奮して走り回ってる時に大声で「やめなさい!」と言っても効果は薄いです。




そんな時におすわりをさせれば犬の興奮がおさまり、トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。




犬が散歩中に車道に飛び出そうとしたり、他の犬や人に向かって行きそうな時はおすわりをさせて落ち着かせましょう。




ブラッシングをする時も静かにおすわりさせておけば安心して行えます。




おすわりは人と犬が安全な共同生活をするために必須のしつけなのです。



犬のおすわりはいつからしつけるべき?





犬のおすわりのしつけは様々なしつけの起点となるため、なるべく早く教えた方があとあと楽になります。




犬が家にやってきて少し雰囲気になじんできたら、すぐにでも教えるといいでしょう。




と言っても、子犬の場合あまりにも早すぎると脳がまだ未成熟なためなかなか覚えてくれません。




なので、子犬の場合は生後3か月以降に教えることになります。



犬のおすわりのしつけで実際に行う4ステップ





それではおすわりのしつけの具体的な方法を見ていきましょう。




ご飯の前やおやつの前だけおすわりをするようにしつけるのは簡単ですが、何もない状態でもおすわりできるようにしつけるのが理想的です。




今回は4つのステップを繰り返すことで犬におすわりを学習させます。



ステップ1、おやつを犬に見せる





まずは犬の好きなおやつを用意します。




犬が興味を持たないようなおやつでは訓練できないので、見せたら犬が飛んでくるようなおやつがいいです。




そのおやつを犬に見せて興味をひきましょう。



ステップ2、おやつを犬に近づける





犬がおやつに興味をもったら、おやつを犬に近づけましょう。




そのままでは犬におやつを食べられてしまうので、犬の興味を引けたらおやつを握りしめたり、指でしっかりつまんで取られないようにしましょう。




犬がおやつのにおいを嗅げるくらい近づけたら、おやつを少し上に持ち上げます。



ステップ3、犬がおすわりをしたらごほうびをあげる





おやつを少し持ち上げると当然犬の目線も上に向かい、自然と腰が落ちておすわりの姿勢になります。
(おすわりの姿勢は犬にとって楽な体勢なため)




自然とおすわりするまで、がんばって耐えましょう。




長時間待っても、どうしてもおすわりをしない場合は軽く腰を押してあげてもいいです。




ちゃんとおすわりできたら、ほめながらおやつをあげてください。



ステップ4、「おすわり」という言葉と行動を結びつける





ステップ1~3を何度か繰り返すと、犬は「おすわりの姿勢をする」=「ごほうびがもらえる」と学習します。




ステップ1~3の流れもスムーズになってくると思うので、今度は「おすわり」という言葉を教えます。




やり方は単純で、ステップ3で犬が腰を落とそうとした瞬間に「おすわり」と言いましょう。




犬がまだ何もしていない時や完全に座ってしまった後に言っても意味がないので、犬の動きをしっかりと見ていてください。




その後ステップ1~4を繰り返すと、おやつなしでも「おすわり」と言うとおすわりするようになります。




出来ないようならまだ練習が足りないので、出来るようになるまでステップ1~4を繰り返しましょう。



犬のおすわりのしつけの注意点





おすわりのしつけはシンプルですが、注意する点もいくつかあります。



コマンドは統一しよう





コマンドとは声で出す指示のことです。




今回の場合は「おすわり」、もしくは英語で「シット」になります。




どちらでもいいのですが、使うコマンドは必ずどちらかに統一しましょう。




「おすわりは?」「おすわりしなさい」という言葉を少し変化させるパターンもNGです。



犬がリラックスできる状況でやろう





犬がリラックスしてる状況でないとしつけはうまくいきません。




家の外だったり、犬がトイレ前でそわそわしてたり、家に部外者が来てるような状況ではまともに教えることができないので避けましょう。




静かな家のリビングで行うのが理想的です。



しつけは怒らずに気長にやろう





おすわりに限ったことではないですが、しつけがうまくいかなくても犬に怒鳴ったりするのは絶対にやめましょう。




当然犬に暴力を振るうなんてことは論外の行為です。




犬のしつけの根底にあるのは飼い主と犬との信頼関係です。




純粋に飼い主を慕う犬の心と体を傷つけるような行為は絶対にしてはいけません。



まとめ





おすわりは犬の興奮をおさえる効果があります。




犬のしつけで一番大変なのは犬が興奮して言うことを聞いてくれなくなることです。




おすわりだけで犬の動きをかなり制御できるようになるので、あなたの愛犬にもぜひ覚えさせてください。







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それでは今後ともよろしくお願いいたします。




遠藤ユキオでした。