犬のお手





ドッグアドバイザー、遠藤ユキオです。




犬のしつけと言えば真っ先に「お手」を思い浮かべる人も多いんじゃないでしょうか?




でもよく考えたら日常生活を送るうえで必要ないんじゃないの・・・?という疑問も湧いてきます。




今回はそんな犬のお手のしつけについて説明していきます。



犬にお手をしつける必要性とは





結論から言いますと、犬にお手をしつける意味は大いにあります。




犬のしつけは飼い主と犬がコミュニケーションを通じて信頼関係を築くことが重要です。




お手という動作に意味はなくても、飼い主と犬が触れ合うことには大きな価値があります。




お手は犬のしつけの中では簡単なものですが、いきなり上手くはいかないでしょう。




犬と向き合い、何度も失敗したり、試行錯誤して挑戦する過程はとても大切な時間です。




また、犬は足の裏の肉球を触られることを嫌がることが多いです。




そんな場所をお手で触らせてくれるようになったころには、飼い主と犬の間にしっかりとした信頼関係が生まれていることでしょう。




「トイレ」や「おすわり」「待て」のような絶対にできないとダメ!というしつけではありませんが、僕はお手をしつけることをオススメします。



犬にお手をしつけるのはいつから?





子犬の場合は脳が発達する3か月以降がいいですが、それ以降の犬にお手をしつける時期はいつでもOKです。




まだ家に来たばかりの犬には、トイレなどの人と共同生活をするうえで必須のしつけをまず教えるべきです。




お手のしつけは後回していいでしょう。




また、お手はおすわりから派生する動きなのでまず犬におすわりを覚えさせる必要があります。




おすわりのしつけ方はこちらの記事で解説しています。



犬のおすわりのしつけは難しい?4つのステップで超簡単におすわりマスター!





犬にお手をしつける方法





具体的な犬のお手のしつけ方ですが、3ステップを繰り返すことで覚えさせることができます。



ステップ1、犬の右手を持ち上げて飼い主の手の平に乗せる





まず犬をおすわりさせましょう。




おすわりしたら、軽く犬の右手を持ち上げて、自分の手の平に乗せます。




無理矢理持ち上げるのではなく、犬が嫌がらない程度の力で行いましょう。




手を乗せたらすぐ下ろさずにしばらくそのままで。




あまり長時間だと犬が疲れてしまうので、適度なところで降ろしましょう。



ステップ2、犬をほめてあげる





ちゃんとお手の姿勢が出来たら犬におやつをあげてほめてあげましょう。




こうすることで犬は「お手の姿勢になる」=「いいことがある!」と認識して、積極的にお手を行うようになります。




おやつ無しでほめてもいいですが、使った方が覚えやすいのでオススメです。




おやつ有りで何度かやって慣れたら、おやつ無しでもやってみましょう。



ステップ3、行動と言葉を関連付ける





ステップ1と2を繰り返しておやつ無しでもお手が出来るようになったら、今度はお手の動作とコマンド(声による指示)を関連付けて犬に覚えさせます。




犬の前に手の平を差し出す前に一言だけ「お手」と言い、手の平を差し出します。




犬がちゃんとお手をしてくれたらほめてあげましょう。




この訓練を繰り返すことで犬は、「お手の姿勢」=「お手という言葉」ということを覚えてくれます。



犬にお手をしつける際のポイント





犬にお手をしつける際には重要な点と注意点がいくつかあります。



しつけは落ち着いた状況で短時間だけ行う





周囲が騒がしかったり、犬が興奮してる状態ではしつけはうまく行きません。




犬が落ち着いてる時を見計らって、短時間だけ行いましょう。




犬の集中力は数分しか続かないため、長時間のしつけは効率が悪いです。



しつけが上手くいかなくてもイライラしない





お手は比較的簡単なしつけとはいえ、習得速度は個人差があります。




もししつけが上手く行かなくても気にせず気長にやりましょう。




イライラして犬を叱りつけるのは絶対にやめてください。




叱れば叱るほど犬にとってしつけの時間が苦痛なものとなり、しつけそのものを嫌がるようになります。




逆にうまく出来たらしっかりと犬をほめて、しつけの時間を楽しい時間にしてあげましょう。



犬が手を触られると怒る場合





犬の手の裏の肉球は敏感な部分で、普通犬は触られるのを嫌がります。




もし、お手の練習すら出来ないくらい犬が嫌がる場合は、足の別の場所を触って接触することに慣れさせましょう。




犬に無理強いするのは厳禁です。




このような犬の敏感な部分を触って慣れさせる行為を専門用語でアタッチメントと言います。



「おかわり」を覚えさせる場合





「おかわり」とは逆の手で行うお手のことです。




お手は犬の右手で行うので、おかわりは左手です。




この場合、向かい合った人間が出す手の平も逆になります。
(お手の場合、人が左手で、おかわりが右手)




無理をしてまで覚えさせる必要はありませんが、余裕があればやってみるといいと思います。




おかわりを覚えさせる場合はステップ1~3を逆の手で行うだけです。



まとめ





お手は人と犬が共同生活するうえで必須のしつけではありません。




ですが、しつけを通して信頼関係を育むという大きな意味があります。




しつけだからと言って固くならず、飼い主と犬、お互い楽しみながら行いましょう。



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それでは今後ともよろしくお願いいたします。




遠藤ユキオでした。