ドッグアドバイザー、遠藤ユキオです。
犬のしつけにおいてご褒美というのはとても重要なものです。
ご褒美をもらうことで犬はその行動を正しいものだと認識して積極的に行うようになります。
しっかりと犬にご褒美を与えることでしつけの効果を最大まで引き上げることができますが、意外とちゃんと褒められてない飼い主も多いです。
今回はそんな犬のしつけのご褒美について解説していきます。
犬にとってのご褒美って何?おすすめのご褒美は?
犬にとってのご褒美は飼い主に言葉で褒められたり、撫でてもらったり、遊んでもらったり、おやつを貰ったりすることです。
その中でも特に効果的なのがおやつをあげることです。
理由としてはそれが犬にとって一番わかりやすいからです。
言葉や行動で褒めても、慣れていないとうまく犬に伝わらない可能性がありますが、おやつの場合は単純に犬が「おいしい!」と感じるため、とても簡単です。
また、おやつのご褒美は時間的に考えても一瞬で完了する利点があります。
犬は何か正しい行動をした時にすぐに褒めてあげないと、なぜ褒められているのか分からなくなってしまうため、スピードが命です。
その点でもおやつでのご褒美は他の褒め方と比べて優れています。
なので、初心者の人はおやつを使ってしつけをすると非常に効率的です。
こちらの記事では言葉での褒め方について解説しているので参考にしてください。
いつ犬にご褒美を与えればいいの?
犬にご褒美をあげるタイミングは犬が正しい行動をした瞬間です。
犬の短期記憶はわずか1秒程度しかなく、少しでも遅れてしまうと犬は自分がなぜ褒められてるのか分からなくなってしまいます。
なので、犬のしつけをする際にはとにかく集中して褒める瞬間を逃さないようにしてください。
うまく褒められないとせっかくのしつけも十分な効果を得られません。
ご褒美を犬に与える際の6つのポイント
犬にご褒美としておやつをあげる場合に注意する6つのポイントをご紹介します。
食べ物というのは犬の体の中に入り、直接体に影響を及ぼすものです。
何を与えるか、どれくらい与えるか、ということはよく考えてください。
与えるおやつはほんのちょっとでOK
ご褒美として与えるおやつはほんのちょっとで構いません。
ドッグフードなら一粒でいいですし、ジャーキーなら一欠片程度でいいのでちぎって使いましょう。
犬のお腹を満たすために使うわけではないので、犬が味を感じて喜ぶ程度の量がいいです。
逆に与え過ぎると肥満の原因にもなるので要注意。
特に体が小さく、しつけの回数も多くなる子犬の時は特に気を付けるべきです。
おやつを与え過ぎた時は、主食を減らすなどして一日の食事量をコントロールしてください。
おやつはなるべく無添加で低カロリーなものを使う
犬の健康を考えるとやはりおやつは無添加で低カロリーなものが理想的です。
また、犬は本来肉食の動物なため、炭水化物を消化することが苦手です。
なので、穀物類が入ってないかも確認しておきましょう。
商品に「グレインフリー」と書いてあれば穀物が入ってないので安心です。
(グレインとは穀物のことです)
そういったおやつはやはり少々お高くなってしまいますが、犬のことを思うならそちらのほうがいいです。
おやつを与えるタイミングはとにかく早く
何度も言いますが、犬を褒めるのはスピードが命です。
他が完璧でも褒めるのが遅いと、それだけで全て台無しになってしまいます。
これだけは絶対に気を付けましょう。
おやつは香りの強いものがおすすめ
犬は嗅覚に優れた動物のため、ご褒美には香りが強いおやつをあげるといいです。
強い香りがよりご褒美としての特別感を演出してくれます。
おやつは毎回違う味のものを使う
毎回同じおやつを与えると犬がご褒美に慣れてしまい、特別感が無くなってしまいます。
違う味のおやつを与えた方が新鮮味が生まれ、ご褒美の効果も高まります。
さすがに何十種類もおやつを用意しろとまでは言わないですが、なるべく犬が飽きないように複数のおやつを使い分けてください。
変化を持たせるために、手作りのおやつを作ってみるのもいいかもしれません。
自分で作るので市販のものと違い、無添加で低カロリーなおやつを作ることができます。
おやつに頼りすぎない
いくらおやつのご褒美が便利だと言っても、それに頼り切るのはやめましょう。
おやつに頼りすぎると、おやつをあげないと言うことを聞かない子になってしまいます。
犬がしつけに慣れてきたら徐々におやつ抜きでもできるように訓練しましょう。
また、おやつをあげる時も、言葉や体に触れて褒めてあげてください。
まとめ
犬のしつけのご褒美におやつを使うと、しつけの効果を最大限に引き上げてくれます。
ですが、犬の体に直接吸収されるものなので、健康面を考えておやつを選び、あげすぎないように気を付けてください。
また、おやつに頼りすぎるのもよくないので、しつけに慣れてきたら徐々におやつをあげる回数を減らしていって、最終的におやつなしでも出来るようにしていきましょう。
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遠藤ユキオでした。