ドッグアドバイザー、遠藤ユキオです。




今回は犬のしつけに使うクリッカーについての話をしていこうと思います。




クリッカーというとなんだかプロのトレーナーが使うもの、というイメージを抱いてる人もいますが、しっかりと使い方を覚えれば誰にでも使えるものです。




なら犬の飼い主はみんなクリッカー使えばいいんじゃないの?というわけでもありません。




クリッカーによるしつけは少なからずデメリットもまた存在します。




そんなクリッカーの正しい使い方と、デメリットを順に見ていきましょう。



犬のしつけに使うクリッカーとは?仕組みとメリット





クリッカーとは犬のしつけに使う音が出る機械のことです。




機械と言っても、手の平に納まるほど小さく、ボタンを押すと「カチッ」と音が出るだけの極めて単純な作りのものです。




元々はイルカの訓練に使われていたものですが、現在では犬にも使われるようになりました。




犬が正しい行動をした時に「カチッ」と鳴らすことで、口で「いい子!」「よし!」と言うのと同じ効果があります。




口で褒めるのとクリッカーを使うのとでは、音の安定感が違い、これがクリッカーの最大にして唯一の利点です。




人間の声というものはその時の気分や強弱で、同じ言葉であってもかなり雰囲気が変わることがあります。




人間相手に喋るなら声に多少の変化があっても伝わりますが、犬は違います。




犬は人間の言葉の全てを理解して反応してるわけではなく、全体的な雰囲気で理解しています。




なので常に一定の音が発せるクリッカーは犬のしつけの補助に使えるということです。




また、クリッカーは非常に単純な作りのためか安価で買えるのもメリットの一つです。




大体500円程度で買えるものばかりなので、試しに買ってみるといいかもしれません。



クリッカーを使った犬のしつけ方





クリッカーを使った犬のしつけ方ですが、まずは犬に「クリッカーの音」=「褒められている」ということを覚えさせる必要があります。




クリッカー音はただの「カチッ」という音でしかないのでいきなり鳴らしても犬にはなんのことだか分かりません。




なので、犬が正しい行動をしたらクリッカーを押してからすかさずおやつをあげましょう。




こうすることで犬は「クリッカーの音」=「良いことがある!」ということを学習します。




これを繰り返すことで犬は次第にクリッカーの音を飼い主に褒められてるのだというふうに捉えるようになります。




訓練に慣れてくるとおやつ無しでもクリッカーを鳴らすだけで犬は褒められている!と感じるようになります。




ポイントは「犬が正しい行動をする」→「クリッカーを押す」→「おやつをあげる」という流れを素早く行うことです。




犬のしつけ全般で大事なことですが、褒める時はなるべく早く、1~2秒程度の間で行いましょう。




理由は犬の短期記憶力がとても短いためです。




すぐに行わないと、犬は何に対して褒められてるのかわからなくなってしまいます。




連続で押すのもまた犬の混乱の元なので、鳴らす時は1回だけと気を付けましょう。




最後に注意点ですが、むやみにクリッカーを鳴らすのはやめましょう。




犬が遠くにいるから呼ぶためにクリッカーを鳴らしてみた、とかがダメな例ですね。




ちゃんと褒める時だけに鳴らさないと、犬にとってクリッカー音がよくわからないものになってしまいます。



クリッカーを使った犬のしつけのデメリットとは?







クリッカーを使っての犬のしつけはデメリットもまた存在します。




クリッカーは便利な道具ですが、頼りきるのもよくありません。




一つ目は、クリッカーの音に慣れすぎて、クリッカー無しでは飼い主の言うことを聞いてくれなくなる危険性です。




いくらクリッカーは小さくて持ち運びに便利とはいえ、常にクリッカーを持ち歩いて、これ無しでは言うことを聞かない状態というのは健全とはいえません。




なので、クリッカーである程度しつけが出来てきたら徐々に声によるしつけに切り替えていくことをおすすめします。




二つ目は犬のしつけが機械的になってしまうという点ですね。




犬が良いことをしたらクリッカーのボタンを押して褒める…というのは合理的ですが、あまりに機械的です。




これはただの感情論ではありますが、結局のところ犬のしつけは人間と犬という生き物同士の交流です。




時々うまく伝わらないことがあっても、生の言葉で付き合うことが大事だと僕は思っています。



まとめ





犬のしつけにおいてクリッカーは必ずしも必要というわけではなく、犬に安定した音を伝えるだけの道具です。




結局クリッカーを使ったほうがいいの?悪いの?と聞かれると客観的にはどちらともいえないです。




ただ、僕個人の意見としましては、犬のしつけが少々機械的になってしまうため、クリッカー無しの人の声によるしつけをおすすめしています。




犬のしつけの根底にあるのは、飼い主と犬の心の交流ということを忘れないでください。




クリッカーを使う場合であっても、最終的には人の声で褒められるように切り替えて行きましょう。



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それでは今後ともよろしくお願いいたします。




遠藤ユキオでした。