ドッグアドバイザー、遠藤ユキオです。



子犬を飼うと、かわいらしい仕草や愛らしい行動に癒される反面、しつけの難しさや問題もあります。



中でも甘噛みは、飼い主さんが最も頭を悩ませる問題の一つでしょう。



今回は、子犬のしつけにおける甘噛み問題とその解決法についてお話ししたいと思います。


子犬が甘噛みする理由




まず、子犬がなぜ甘噛みをするのかを理解することが大切です。



子犬は、生まれたばかりの頃から兄弟犬との遊びや授乳などで、噛むことを覚えています。



そのため、子犬は噛むことが自然な行動だと思っているのです。



また、子犬は歯が生え変わる時期にもあります。



歯が痒くなっているため、噛んで痒みを取ろうとすることもあります。



さらに、子犬は飼い主さんに対して好奇心旺盛で、口で物を触ったり、探ったりすることがあります。



その際に、手や足を噛んでしまうこともあるのです。


甘噛み問題の解決法




子犬が甘噛みをすること自体は、自然な行動であり、完全になくすことは難しいです。



しかし、甘噛みが飼い主さんや周りの人にとって問題になる場合、対処法があります。


1.噛まれたら「痛い!」と言う




子犬が飼い主さんの手や足を噛んだ場合、痛いと感じたことを表現することが大切です。



子犬は、飼い主さんが痛がっていることを理解することで、自分の行動が問題であることに気づくようになります。



ただし、怒鳴ったり叱ったりすることは避けましょう。



子犬は自分の行動が問題であることを理解できても、飼い主さんに対して警戒心を抱くようになることがあります。



そのため、穏やかに痛みを表現することが大切です。


2.代替物を与える




子犬が飼い主さんの手や足を噛むのは、探究心や痒みを取りたいという行動が背景にあります。



そのため、代替物を与えることで甘噛みを防ぐことができます。



例えば、おもちゃや噛みがたい骨などを与えることで、子犬がそちらに興味を持つように誘導することができます。



また、遊んだ後には必ず代替物に持ち替えるようにすることで、子犬が飼い主さんの手や足を噛むことを防ぐことができます。


3.活発に運動をさせる




子犬はエネルギッシュで、運動不足になるとストレスを感じることがあります。



そのため、十分な運動をさせることで、子犬のストレスを軽減し、甘噛みの原因を解消することができます。



例えば、散歩やフリスビー遊び、アジリティーなどのトレーニングをすることがおすすめです。



ただし、子犬がまだ成長途中である場合は、無理な運動は避けるようにしましょう。


4.正しいしつけをする




子犬のしつけは、飼い主さんが行うことが重要です。



特に甘噛みの場合、正しいしつけをすることで、子犬が飼い主さんの手や足を噛むことを防ぐことができます。



例えば、噛むときには「いや!」と叫ぶとともに、手を引っ込めるようにします。



その後、しばらくの間、子犬との接触を避け、冷静になるまで待ちます。



このようにすることで、子犬が甘噛みすることをやめるようになります。


5.早期に対処する




最後に、甘噛み問題には早期に対処することが大切です。



子犬はしつけをするうちに成長していきますが、甘噛みが習慣化してしまうと、後々大きな問題となります。



そのため、子犬が飼い主さんの手や足を噛むことがあった場合には、すぐ正しいしつけをすることで、甘噛みを防止するようにしましょう。



また、甘噛みが習慣化してしまった場合には、専門家のアドバイスを受けることもおすすめです。


いつからしつけを始めるべきか?




甘噛み問題に対処するためには、子犬のしつけを早期から行うことが大切です。



子犬が甘噛みをするのは、遊び心や痒みを取りたいという行動が背景にあるため、その行動が習慣化してしまう前に正しいしつけをすることが必要です。



一般的に、子犬のしつけは生後2か月から始めることがおすすめされています。



この時期は、子犬が新しい環境に慣れる期間であり、早期からしつけを行うことで、良好な行動パターンを身につけることができます。



ただし、子犬がまだ幼いうちは、長時間のしつけは避けるようにしましょう。



子犬はエネルギッシュで、長時間のしつけには向かないため、10~15分程度の短時間のしつけを繰り返すようにしましょう。



また、子犬の性格によっても、しつけのタイミングは異なります。



一般的に、子犬は生後2か月から6か月程度で社交期を迎え、他の犬や人とのコミュニケーションを学ぶ時期になります。



この期間にしつけを行うことで、より効果的なしつけができるようになります。


まとめ




子犬の甘噛み問題は、飼い主さんにとって大きな悩みの一つです。



しかし、正しい対処方法を知ることで、甘噛みを防止することができます。



甘噛みを防止するためには、子犬の探究心を満たす代替物を与えたり、十分な運動をさせたり、正しいしつけを行うことが必要です。



また、早期に対処することも大切であり、子犬のしつけは生後2か月から始めることがおすすめされます。



子犬のしつけは、時間と労力が必要な作業ですが、正しいしつけを行うことで、子犬との楽しい共同生活を送ることができます。



甘噛み問題に対処することで、子犬の行動パターンを改善し、将来的に問題を抱えることを防ぐことができます。



子犬を飼う際には、しつけについての情報収集を行い、専門家に相談することをおすすめします。



正しいしつけを行うことで、子犬との楽しい生活を送ることができるようになります。